ごあいさつ
日本がん登録協議会は、本年で30年の節目を迎えました。新型コロナ感染症拡大の中、今回の学術集会は、前回に引き続き、WEB開催で実施します。WEBの特性を十分活用した学術集会にしたいと考えています。
今回のテーマは、「がん登録を支える技術」としました。「技術」ということばは、私がとても好きな言葉です。狭い意味での技法という意味ではなく、それを創ったり使ったりする人間の営み全てを込めて表現しました。サブテーマとして「希少がん、小児・AYA世代のがん」を取り上げます。
がん登録推進法の施行により、がん登録の制度そのものはようやく認知されるようになりましたが、年々蓄積されていくデータを整合性のある形で維持・管理し、がん登録の精度向上を図るためには、強い信念と不断の努力が必要となります。また、一貫性のある全国がん登録のデータの蓄積は、今後の利活用に大きな可能性が秘められていますが、取り組むべき課題も山積しています。
がん登録の実務担当者、がん医療に従事されている医療者の皆様、がん登録データを利活用される研究者や行政関係者の皆様、がん情報の発信に関わっておられる皆様、その他がん登録に関心をお持ちの全ての皆様方のご参加をお待ちしております。
日本がん登録協議会第30回学術集会
大会長 田渕 健
(東京都立駒込病院小児科医長)